可能な限り自立して自宅で暮らせていけるように提供されているのが、介護予防サービスです。高齢になると身体機能が徐々に低下していきますが、その度合は人によって異なります。介護予防を意識していなければ、身体機能の低下はどんどん進行するでしょう。
そこで利用したいのが、介護予防福祉用具貸与というサービスです。これは、利用する高齢者の希望や生活環境、心身の状態などを踏まえて福祉用具を選ぶ援助や取り付け・調整を行って福祉用具を貸与してもらえるというものです。日常生活を便利にし、家族の介護負担を軽減させることを目的としています。
福祉用具貸与の対象は13品目があり、要介護・要支援の度合いによっても異なります。対象の13品目は、特殊寝台や車いす、それらの付属品も対象に入ります。また、体位変換器や床ずれ防止用具、認知症老人徘徊感知機器や自動排泄処理装置なども対象です。
その中で介護予防サービスとして使用可能なのが、工事を伴わない手すりや、持ち運びが容易で利用者用に改造された工事が必要ではないスロープ、歩行補助つえや歩行器です。ちなみに歩行器に関しては、車輪があるものは体の前や左右を囲む把手が必要です。
また、四脚がある場合は、上肢で保持して移動できるものでなければいけません。これらの利用料金については、事業所や種類によって異なります。また、介護予防サービスを利用するには要支援1及び2の認定を受けていなくてはいけません。うまく活用することで、要介護予防や現状からの悪化を防ぎます。このことで、自立した自分らしい生活を目指すことができます。